
適用例
クーリングタワー ① - 藻・スケール
御社の冷却塔の充填材は破損していませんか?
清掃時の高圧洗浄で炭カル、シリカ、マグネシウムその他ほこり等が洗浄対象になりますが、シリカは充填材等にこびりつくと通常方法ではなかなか洗い落とすことができません。その為、充填材まで破壊する程、水圧をかけて洗浄して破損が発生します。
以下の報告は充填材はかなり経年劣化しており、度重なる高圧洗浄水による充填材の破損状況に、スケール固着や藻の発生が確認されます。しかし、マルチェコ(メカセラ装置)投入すると交換に高価な費用がかかる充填材を破壊することなく、他の汚れと共に難敵シリカを剥離させて充填材本来の機能が発揮できるようにします
マルチェコ実証実験 - 結果
■メカセラ・システム実証実験を相模原市のお客様工場で2017年6月16日の下見調査後、7月21日から本格開始しました。
写真と共にコメントを参照下さい
■以下の写真は2017年6月16日、実験開始前の状態です。同社は従来、補給水は上水を注入し特に薬剤は使用せず「藻」が非常に繁殖してしまい、
清掃は半日がかる状態でしたが、最終的には充填材の藻、スケール、その他汚れが取れて明らかな効果が出ています
■対象設備・メカセラ機材投入状況
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荏原シンワ製クーリングタワー、水量:1950ℓ/分
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メカセラ機材:マルチェコ2個、薬剤投入用フローター2個(21/7/2017~4/8/2017)
マルチェコ1個、薬剤投入用フローター1個(4/8/2017~19/9/2017)投入台数を2台から1台へ変更
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薬剤:トリクロロシアヌル酸(固形塩素)


クーリングタワー表側


クーリングタワー裏側
クーリングタワー下部水槽
水面に若干の泡が有り。 右奥の浮き球には青藻がびっしりと繁茂している。 特別な薬剤投入等はせず、定期的な清掃を行っている
マルチェコを2個、固形塩素(トリクロロシアヌル酸)用フローター2個設置した 直後の状態
マルチェコ設置して1時間後の変化点。 下部水槽に炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ等の「泡」と「汚れ」が発生。効果が出始めている
酸化分解された有機物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ等の泡
調整の為、マルチェコとフローターを1セットにした。泡が依然として発生し、藻などを含めて有機物を酸化分解している
浮き球(白色)に付着の青藻が大分薄くなった
泡が多く、モスグリーン色の汚れが多い
下部水槽の右側。汚れの泡が目立つ
下部水槽の左側。
ルーバー部分No.1 地点
藻が繁殖している
ルーバー全面に藻が繁殖している
ルーバー部分全面に藻が繁殖している
青藻が分解され始めている。藻は簡単に除去できる状態。
ルーバー内部は把握できていないが、外側全面で、青藻が枯れて(白化)しルーバー地色が出現
かなり藻が消えてルーバーの地色が確認できる
青藻が枯れて白くなり、簡単に落ちる
上部水槽から流れる循環水量が多くなった。また、ルーバーの汚れ落ちが更に進んだ。下部水槽水温が25℃から29.7℃に上昇。循環先の熱を取り始めた。
水の流れがスムースになった
ルーバー部分No.2 地点
ルーバー部分がびっしりと藻で覆いつくされている
長年の青藻繁殖状態でルーバーの奥まで相当な藻がある
全面にもが繁殖しているが、ルーバーの外側に成長している藻が所々で白化(枯れて)している
青藻が落ちてルーバーの地色が全面に確認できる
青藻の緑色からルーバー本来の色である、薄灰色が全体的に確認できる
汚れが落ちている。ルーバー本来の色が確認できる
藻が落ちたルーバー
以前はルーバーから外に跳ね出ていた水の流れがスムースに落下している
藻ばかりでなく、スケールも落ちてきれいなフィン
ルーバー部分No.3 地点
青藻がしっかりと繁茂している
青藻の緑色がかなりの部分で枯れて落ちる事で、ルーバー本来の灰色に変化している
マルチェコの青藻に対する効果が出ている。青藻が減失する事でルーバー内を上部散水槽から通過する循環水が正しくルーバーに接触をして下部水槽へ落ちている
藻の汚れが無くなり、ルーバーの色が確認できる
メカセラ水の作用で汚れ落ちした泡が下部水槽の外部にも確認できる
スケールも、藻もきれいに取れている
ルーバー部分No.4 地点
ルーバーの下部まで藻が繁殖している
藻がルーバー下部のNo.4地点まで繁茂しているが、部分的に藻が白化し少しルーバーの灰色の面が見える
繁殖している藻が所々で白化(枯れてきている)
CT観測ポイント1~3の裏側にあるNo.4地点。藻の落ち方がすごい! 上部水槽で詰まっていた問題が解決し循環水の落下量が均等に増えている
ルーバーの本来の色が確認できる
水の流れがスムースにルーバーフィンに沿って落ちている。