
適用例
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設置例
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メカセラ装置処理施設フロー図
技術の原理
遊離塩素(ClO⁻)を含んだ水溶液と塩素の酸化触媒を組み込んだセラミック(メカセラボール)を接触させる事により、
遊離塩素が反応し強力な酸化作用がある発生期の酸素が生じます。この活性度が強く、酸化力のある活性水を利用し汚泥
の減容化 及び 脱臭に効果を発揮するシステムです。
<反応式>
NaCℓO(次亜塩素酸ナトリウム)はアルカリ性溶液であり、CℓO⁻(次亜塩素酸イオン)が安定している。
NaCℓO⁻. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ①
①を処理水に添加すると希釈されて中性溶液となり、次の式になる。
H₂O + NaCℓO ➡ Na⁺ + OH⁻ + H⁺ + CℓO⁻ ➡ NaOH + HCℓO . . . . . . . . . . . ②
更に次亜塩素酸が分解され、発生期(※1)の酸素を生成する
HCℓO ➡ HCℓとpH値が8~9程度となります. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ③
このpH領域では次亜塩素酸イオン(CℓO⁻)と次亜塩素酸(HCℓO)が共存しています
このうち次亜塩素酸は、触媒作用を持つ物質(メカセラボール)の存在下において③式の通り活性酸素を発生させます
次亜塩素酸(HCℓO)は次亜塩素酸イオン(CℓO⁻)より数百倍以上の殺菌力があり、更に③式の活性酸素は強力な酸化作用が有ります。この時セラミックが③式の反応を促進させる触媒の働きをし、次亜塩素酸(HCℓO)及び活性酸素の強力な酸化作用が発生します。
このシステムは、施設の処理水をポンプで揚水し、次亜塩素酸ナトリウムを加え混合し、メカセラ・システム本体 (ステンレス304製充填塔)に圧送しています。システム本体でセラミックに接触させた水(メカセラ水)を処理施設に注入し、空気撹拌を利用して接触反応を行います。
汚水や汚泥中の有機物は、溶解性の有機物や不溶性の難分解性有機物に分けられますが、強い酸化力をもつメカセラ水を加えることにより、CO₂(二酸化炭素)とH₂O(水)、N₂(窒素)に分解され、結果として汚泥の減容効果が得られます。
※1 発生期とは、化学反応によって化合物から遊離した直後の物質がきわめて反応性に富んでいる時の状態。
水素・酸素などに見られ、原子あるいはイオンに近い状態と考えられる。
出典 (社)埼玉県環境検査研究協会